季節は一気に秋めいて
朝夕は、肌寒ささえ感じるようになりましたね。
今日は、9月中頃に行われた
看護学科2年生の「沐浴(もくよく)」の授業とテストの様子を
ご紹介いたします。

産まれて間もない赤ちゃんの身体を洗うには
いろいろな注意点がありますよね。

先生の熱弁を

熱心に訊く 学生たち。
ここでは
赤ちゃんはもちろん
お人形です・・が。

3000gほどの小さな身体…。
赤ちゃんって
小さくて壊れそう・・。

洗い方、手順など
しっかり覚えなくちゃ!

実際に
自分たちで沐浴してみると
案外難しい・・。

お湯の温度や、洗い方に注意して
慌てずに・・。

お母さんになったつもりで
やさしく、丁寧に・・。
風邪をひかさないように
手際よく・・!
「テスト」ということもあって
緊張した空気でした・・。
実践では
お人形ではない
生身の赤ちゃんを沐浴します。
伝わってくる
赤ちゃんの表情や身体のぬくもり
きっと、心が通うはず。
愛情を持って
やさしく洗ってあげましょう。
介護福祉学科では
高齢者の状態に合わせた
食事形態の違いを味わう体験をしました。
高齢になると
だんだんと飲み込みが悪くなったり
むせたりといったことが
起こるそうです。

水分を上手に摂っていただくために
とろみをつけることで
むせずに飲み込むことができるとかで。

お茶、コーヒー、サイダーに
市販のとろみ材を混ぜてみました。

さてさて、お味は・・?

う~~ん・・?
微妙なものもあれば・・
全く問題なく飲めるものもありました。
とろみ材の量も
味や食感と関係があるようですね。

続いて、
調理された食品を味わってみましょう!

これらのレトルト食品も、
今ではメニューが豊富で
味付けや食感もメーカーによって様々です!

そして
普通食をそのまま・・と

刻んだもの。

ミキサーにかけたものを
それぞれ食べ比べてみることに・・。

食べる人、食べさせる人。
何だか照れくさい・・(汗)

スプーンの形も
食べさせやすいように
作られています。

教員も一緒に
高齢者になった気持ちで味わいました。
調理された同じ魚でも
刻んだり、ミキサーにかけたりすることで
食感の違いはもちろん、
味も少し変化することがわかりました。
自分の歯で噛んで、咀嚼して
味わうことの喜びを感じる・・。
いくつになっても
そうありたいですよね。
少しでもそう感じていただけるように
工夫を重ねていくことが
大事なのですね。
保育学科では夏野菜を使った
調理の実践演習がありました。

保育学科の畑でとれたトマトやピーマン、セロリたち・・・。
採れたての旬の食材で作るメニューは
・ベーコンとなすのクリームソーススパゲティー
・たまごとじコンソメスープ
・きゅうりの浅漬け

浅漬けのきゅうり。
大きいからなかなか切れない・・。
手を切らないように気を付けて!

野菜はきれいに洗って
食べやすい大きさに刻みます。
〈▲スープの具材!〉
きゅうりも入れちゃう。

なんだか楽しそう(笑)

スパゲティーのクリームソースは
ベーコン、なす、ピーマン、とまとをオリーブオイルでいため
しんなりしたら生クリームとコンソメを加えてグツグツ・・・。

美味しくできたかな・・?
塩で味を調えます!

お料理上手は片付け上手!
空いてる時間に洗う洗う・・。

できた順に盛り付け開始!

麺も茹で上がり・・。

盛り付けていきます。

スープも美味しそうにできました。

配膳をして・・。

完成!
美味しそう~~。
試食してくださる先生方も一緒に
いただきます!

おまけのおやつ。
野菜ジュースパンケーキ!
アンパンマン、ミッキー・・。かわいい~
さすが、保育学科の学生は違いますね。
看護学科では演習で学ぶことが沢山あります。

今回は、「杖」をついて歩いてみました。

先生の講義を聞きながらメモを取ります。

実際に歩いてみると、案外、歩きにくく…。
患っている足と、健康な足と杖と…。
どの順番で歩けばいいのでしょうか?

松葉杖で階段の上り下りも体験しました。
患者さんの立場を体験をすることで
看護師としてどう対応すればいいかが見えてきます。

こうして演習で学んだことが、実習で生かされます!

使い終わった「杖」たちは、学生たちで手分けをして
片付けます。
だんだん手際も良くなってきました。
実践から学び
夢の実現を目指して
学生たちは頑張っています。
「看護学科の授業」と聞いて、
皆さんはどんな内容をイメージするでしょうか。

今回ご紹介する『老年看護学概論』では、
「『老いを生きる』高齢者の人達を支える」とは、どういうことなのか?
という広いテーマを学んでいます。

これからは、1年間のまとめ。
本校では1階にショートステイがある立地を活かし、
実際に高齢者の方とお話をさせていただきます。

(本校の環境を動画でご覧いただけます。)
「老いを生きる」ことを支えるためには、何が必要なのか?
高齢者への理解を深めるために、私達は何を知ればよいのか?
学生達はその答えを探るべく、
自分達で質問を考え、コミュニケーションを図っていきます。

そうして、これからの地域医療に欠かせない
「高齢者への理解」を深めていきます。

来週はグループ発表。学習した内容と、この日うかがったお話をまとめ、
1年間を締めくくります。

本校ではこれからも、学科理念に掲げる
「地域医療の一端を担い、「人」として全体を看ることができる、
感性豊かな看護師」
の育成を目指し、取り組んで参ります。


岩本豊さん(ALS-筋萎縮性側索硬化症-患者の当事者)をお招きして、
「ALS患者一人ひとりが自分らしく暮らすために
私を生ききる挑戦」
と題して、講演をしていただきました。

ALSとは、運動神経が壊れて筋肉が萎縮していく進行性の難病です。
(一般社団法人日本ALS協会のHP)
岩本さんは、その恐怖を”人間性の破壊行為”と表現し、
その発症から診断、現在に至るまでの心境や体験談を、率直にお話いただきました。

講演の最後には、「患者に寄り添うみなさんの手は、魔法の手」と題し、
看護師を目指す学生達へメッセージを頂きました。

講演後は、学生自ら「文字盤」を使わせてもらい、
岩本さんと直接、質疑応答。
岩本さんのお話には、終始、周囲へのサポート、
とりわけ奥様への感謝の言葉にあふれていました。

”私たちは、看護師の手の動きで、そのかたの手に込めた気持ち、
「手当ての心」が感じ取れます。
自分のからだをいたわる時のその手で、私たちを手当てしていただけませんか。”
岩本さんのお話は、看護師を目指す学生達に
知識や技能の他に、もっと大切なものがあることを
教えてくれる内容でした。
その”もっと大切なもの”を胸に、
毎日を大切に過ごして参りたいと思います。
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岩本 豊さん
ALS(筋萎縮性側索硬化症)当事者。
平成24年にALSの診断を受ける。
奥様との二人三脚で、
入院ではなく自宅療養を決断。
講演会や啓発活動、
香川県ALS患者・家族会の立ち上げ
など、積極的な活動を行ってらっしゃいます。
******

西村美穂 先生(香川大学医学部看護学科 老年看護学)をお招きし、
『終末期にある高齢者の家族の体験』と題してお話いただきました。

余命宣告されたお祖父様との日々を通して見えてきた、
看護師として大切にしなければならないもの。

看護師を目指す学生たちに、伝えたかった2つのこと。
・病気を見るのではなく、その人の人生を見て欲しい。
・どんな環境でも、その人らしい生涯を送れるようにして欲しい。
この講義の内容は、国家試験に出る内容ではないかも知れません。
けれど、学生達の心に響き、胸に残るものがあったはずです。

看護学科特別講義では、
これからの看護師として、社会・医療の現場で必要と思われる内容を伝えています。

間もなく初めての実習に向かう1年生たち。

今回の講義で感じたことを、
是非ともこれからの人生に活かして欲しいです。
毎回、季節のものや旬のものを取り入れている
介護福祉学科「表現」の授業。

秋の味覚の代表選手といえば、栗にさつまいも!
ということで、今回は「芋栗ようかん」に挑戦しました。

同じレシピで、同じ素材で、同じ調味料で、
学生達がそれぞれ、ようかんを作った・・・のですが、
不思議なことに、出来上がったようかんは、
それぞれ味も見た目も微妙に違っているのです(笑

さつまいもの分量が少し多かったかな?
それとも、砂糖が少し足りなかった?
支援の現場でも、似たようなことがあります。

あなたのちょっとした一言、
そっと差し出す手のひらが、
目にいる人の笑顔を引き出す。
レシピ通りでは無く、
時には「あなた」というスパイスも
支援の現場では必要になります。

そういった、小さな気付きを感じられる、
介護士を育てたい!
少し早めな秋の香りは、
私たちにそんな思いを運んできてくれました。
季節に合わせた手作り作品を作成している
介護福祉学科の「表現」の授業。

今回は、”七夕”の飾りの作成。

笹は、本校の関連施設の方がわざわざ持ってきて下さいました!

実際の支援の場では、様々な方がいらっしゃって、
その方によって、できること、できないことがあります。

できるだけ多くの方に作ってもらえるよう、

使う道具や材料、手順などを考え、相談しながら作成していきます。


作成後の七夕の笹、今は事務室前に置かれており、

いつの間にやら、皆の願いを掲げるようになっていました。


どうか皆の夢がかないますように!
来週から臨地実習が始まる看護学科2年生たち。

その実習を前に、実習施設で指導にあたってくださる皆さんをお招きしての
公開技術練習を行いました。

グループ毎に分かれ、まずは担当の学生が
状況・目的などを説明することから始まります。

演習中は逐次、指導者の方にチェックいただきます。

学生たち・・・やはりいつにも増して緊張している様子です。


その中でも、いつもの技術を発揮できるように・・・!

見守る教員にも緊張が走ります・・・!



演習後は、指導者の方からの意見を伺います。
厳しくも暖かい意見が飛び交います。

その後、すぐに教員も加わってのミーティング。
実習まで、出来る限りのことをやっていきます。
看護師までの道のりは一朝一夕でなれるものではありません。
こうした経験を一つずつ積み重ね、みんな看護師になっていくのですね。
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本校では、こんな先輩達と看護師を目指したい!という方たちを募集しています。
そこでまずは、
オープンキャンパスもしくは夏の学校見学会
へ参加することから・・・いかがですか?