前半は、福祉ジャーナリストで元NHKアナウンサーの町永俊雄氏による講演、
「『自分らしく』を作る地域力」と題し、ご講演いただきました。
冒頭、「地域の課題」といってもその間口は非常に広く、「認知症を入り口に話を進めてまいります」とのこと。
認知症の方は、2015年(10年後)には700万に達するといわれ、これは高齢者の5人に1人が認知症になる計算になります。
しかし、国がうたう「認知症の早期診断」は、それが支援に結びつかない限り「早期絶望」になるしかない。
「認知症と診断されただけで周囲の扱いが変わってしまう」困惑が、当事者からの声でやっと分かって来た、というのが現状です。
「認知症」起因のトラブルは、受け手である私たち(=地域)の混乱が原因、と町永氏は指摘されます。
いじめ、自殺、不登校など、地域の問題の根幹には「孤立・無関心・排除」が原因としてある。
『想像・関心・共感』といった、人が本来持っている力、
そんな力をもった社会が『共生社会』=「『みんなが家族』だ」と実感できる社会。
そして、地域というものにはまだまだ、
活用されていないすごい力がある、と。
最近、福祉業界で言われる言葉、
「ひとりの百歩より、百人の一歩」。
「皆で、「みんなが家族だ」と実感できる社会を創って参りましょう」。
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